『ゼロ秒思考(赤羽雄二/ダイヤモンド社)』から学んだこと
「そもそも、大半の人は、どうすれば”深く考える”ことができるのかがよく分かっていない」
ドキリとした。この本の冒頭にある一節だ。
まさに自分のことだ、と感じたからだ。
子どもの頃から、一生懸命考えているようで、実は何も前に進んでおらず、時間ばかりが過ぎていた、という経験をしていた。
それを打破するための方法も、本書には端的に表現されている。
「考えを深め、心を整理する効果的な方法。年齢も性別も学歴も国籍も関係ない。誰にでも驚くほどの効果がある。それは、頭に浮かぶことを次々とメモに書くだけだ」
そう。「メモを書くだけ」。本当にそれだけだ。
もちろん、詳細な方法も本書では紹介されている。私も実際に試してみたが、シンプルで、手間も費用もほぼかからず、それでいて効果をすぐに実感した。
なんというか、頭が高速で回転している感覚があるのだ。
具体的には、私は
「書き言葉の場合は、比較的スラスラと、かつロジカルにコミュニケーションを取ることができるが、口頭でのコミュニケーションではそれが弱い」
ということを感じていた。
それが、口頭でのコミュニケーションでも、伝えたいことを齟齬なく、過不足なく、スムーズにやり取りできるようになった感覚があるのだ。
当然、それに付随するように(もしくはその結果として)、考えも深まり、整理されていった。
また、企画書や書類の作成も、以前よりも大幅に短時間で、かつ高クオリティのものが簡単にできるようになった。
ほぼゼロコストで、この境地に達することができるのだ。
これはやらない手はない。続けない手もない。
書籍代などは一瞬で回収できるコストパフォーマンス。
良い本に巡り会えました。